11年連続で人口が減っている日本でこれから起きること

さて。
今回は日本の社会問題でもある「人口減少」についてです。
「人口減少」について知りたいけれど、一言で「人口減少」といっても政府や自治体が出している情報は難しいものばかりで、簡単に理解できる人は少ないでしょう。そこで、今回は意外と知られていない「人口減少」と「人口が減ると起きること」について、ここに来てくれたあなただけにこっそり教えます。
今回の参考文献はこちら。
人が減り続けている日本

✔︎本テーマの内容
- 日本という国
- どれくらいの人が減っている?
✔︎本テーマを読むメリットはこちら
- どのくらいの間、減り続けているのかわかる
- どのくらいの人が減っているのかわかる
日本という国
驚くことに、日本は11年間も人口が減り続けているようです。
では、具体的にどのくらいの人が減っているのでしょうか?
どのくらいの人が減っている?

1年間で64万人減少してます
総務省によると、
2021年から2022年にかけての1年間で64万人の人口が減少したといいます。

とはいえ、「日本の人口は減っている」ことを既に知っている人もいると思います。では、人口減少が原因で「日本で何が起きているのか」ということまで知っている人は少ないのではないでしょうか。次は、日本で起きていることを「経済と社会」という2つの面から見ていきましょう。
人口減少でどうなる?日本の「経済」と「社会」

✔︎本テーマの内容
- 日本の経済で起きている3つのこと
- 日本の社会で起きている3つのこと
✔︎本テーマを読むメリットはこちら
- 日本の経済で起きている問題がわかる
- 日本の社会で起きている問題がわかる
- 日本でこれから起きることがわかる
【人口と経済】日本の経済で起きている3つのこと

国内市場の縮小
→ 今までは「日本人のために日本人がつくる」という仕組みが日本の中だけで成り立っていました。そうして、1億2000万人という市場がこの国を支えていたわけです。それが、人口が減っていくことによって、「日本人だけに売っていては成り立たない」という状況になっています。
例えば、以下のようなことが起きます。
- どの業界も日本人向けの販売が厳しくなる
- 売れていた商品も売れなくなる
- 100個売れていた商品が80個が限界になる
そのため、以下のようなことが必要になってきます。
- 国内で規模を小さくして続ける
- 国外への進出など海外を視野に入れる
税収の減少
→ 人口が減ると当然、集まる税金も減ります。
例えば、以下のように国の税収が減っていきます。
- 所得税:働く人が減るため。
- 住民税:人が減るため。
- 消費税:消費者が減るため。
税収が減少すると、国が使える予算が減ってしまう可能性が高いです。
道路や橋、社会保障などに使うお金など、社会を維持していくことが大変になりそうです。
詳しくは後で解説します。
GDPの減少
→ 人口が減るので「国全体で生み出されるお金」も減ります。
このような順番でGDPが下がります。
- 人口が減る
- 働き手が減る
- 生産力が下がる
- 生み出されるお金が減る
【人口と社会】日本の社会で起きている3つのこと

社会保障の負担が増加

→ たくさんの高齢者を支えるために若者の負担が増えます。人口のバランスがおかしい(若者が少なく高齢者が多い)なかで、少ない若者がたくさんの高齢者を支えていく必要があります。
例えば、このような負担が増えていきます。
- 年金の負担
- 国債(国の借金)の負担
- 医療
- 介護

都市部への人口の集中
→ 若者は有名大学や有名企業のある都市部へ出ていきます。
人口は減っていますが、都市部に流れる人というのが止まっているわけではありません。東京や大阪などの都市部には、さまざまな理由で若者を中心に人が集まっています。
以下のような理由で都市部に集まってきます。
- 大企業が集まっている
- 仕事の種類や数が多い
- 有名大学が集まっている
- 都市部での生活に憧れている
消滅可能性都市などの地方の衰退
→ 若者が都市部へ出ていき、人口減少が加速します。
地方の人口は急速に減少しています。
- 日本全体で人口が減っている。
- 都市部へと人が集まっている。
こちらのテーマでは「日本の社会で起きている3つのこと」というテーマについて深掘り解説をしてきました。国は、消滅の可能性のある地方を救うために「地方創生」を掲げて全国の自治体に活動を呼びかけています。もっと詳しく知りたい方はこちらの記事もおすすめです。
【マメ知識】人口減少を知るための2つのキーワード

自然減(しぜんげん)
= 生まれる数と死亡する数の合計のこと。
以下のようになります。
- 生まれる数はプラス
- 死亡する数はマイナス
社会減(しゃかいげん)
= 出入国で変化する数のこと。
例えば、以下のようなものです。
- 海外移住ならマイナス
- 入国はプラス
日本は自然減だけで60万人減っている
日本の場合、以下のようになっています。
- 自然減= 60万9000人減
- 社会減 = 2万8000人減
最近、海外移住をする芸能人も増えてきていますが、人口減少に海外移住はほとんど関係ないことがわかります。問題なのは、「死亡する人の数」が「生まれる人の数」よりも多いことなんです。
まとめ

この記事では「【人口減少】11年連続で人口が減っている日本でこれから起きること」というタイトルを下記のテーマにまとめて解説しました。
- 人が減り続けている日本
- 人口減少でどうなる?日本の「経済と社会」
- 人口減少を知るための2つのキーワード
今回は以上です。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
参考文献
縮むニッポン : 総人口64.4万人減少、東京26年ぶりにマイナス
経済参謀 日本人の給料を上げる最後の処方箋 [ 大前 研一 ]